【真由美】
「……へぇ……テレビの現場って初めてだけど、こんな感じなんだ……」
などと感心していると……。
ズキンッ!! ズキンッ!! ズキンッ!! ズキンッ!! ズキンッ!!
【真由美】
「……ぐっ!! うぐっ…………ッ…………ぐっ!! ふお゛ぉ゛ぉ゛お゛お゛
はぁーーッ!! はぁーーッ!! はぁ゛ぁ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛あ゛あ゛ぁ゛」
あたしの胎内でひたすら暴れまくる触手の赤ちゃん――
内部から伝わってくる強烈な痛みに歯を食いしばってひたすら耐えるだけ。
【冬元】
「おいっ!! 真由美ちゃんが産気づいたぞ!! スタンバイ早く!!」
冬元さんの怒声が響き渡る。
いつもは温厚そうに見える冬元さんの仕事モード。
【冬元】
「OKOK!! よしっ!! フロア、カウント!!」
【テレビスタッフ4】
「本番10秒前!! 8,7,6……5秒前!! 3……2……1」
スタッフの1人がカウントを数え終わると、
一斉にカメラがあたしの方を向く。
それを合図に、あたしの絶頂ギネスへのチャレンジが始まった。